- コアードワイヤーとは?
- コアードワイヤーは、薄い鋼板でU字の形に作ってその中に各種金属果粒を充填させ被服し、長尺のワイヤー状にした溶融金属用の添加剤で、各種金属の溶湯処理剤として広く使用されている。
コアードワイヤーは製鋼及び鋳物用に使われていて、使用用途によって添加される成分が異なる。その中で、主にCa系の添加剤が製鋼の脱酸、脱硫及び非金属介在物の変形の目的で使われる。
- コアードワイヤーの具備特性
-
- 添加剤が高密度に充填されていて、少量でも溶鋼の回収率が高い
- 適当な剛性と柔軟性を具備しているから、巻き取り作業が容易にできる
- 薄板で取り囲まれていて、ワイヤーの溶解性及び成分調整が簡単にできる
- ワイヤー形態になっており、投入が簡単で処理時間が短い
Ca-Si | Ca | Al-Ca-Fe | Mg-Fesi | C | ||
---|---|---|---|---|---|---|
直径(φ,mm) | 13±0.5 | 13±0.5 | 13±0.5 | 13±0.5 | 13±0.5 | |
幅(mm) | 900, 1200 | 900 | 900 | 500 | 900,1200 | |
内径(mm) | 650 | 650 | 650 | 650 | 650 | |
外径(mm) | 1200 | 1200 | 1200 | 1200 | 1200 | |
充填率(g/m) | 220±10 | 230 | 240±10 | 70-120 | 130±5 | |
化学成分 (%) | Ca | 27-34 | 98< | 28-35 | ||
Si | 58-65 | 10 | ||||
Al | Max1.5 | 38~42 | ||||
Mg | - | 30-80 | ||||
C | Max1.0 | 98< | ||||
P | Max0.05 | |||||
S | Max0.05 | 1.0< | ||||
Fe | 29~30 |
- 品質特性
- (株)INTECは多様な種類の製品の生産が可能であり、また各製品は添加剤の充填率が高いので少量添加でも作業効率が上げられる。
- ワイヤーの投入法
- 取り鍋の場合、Ca系添加剤を塊状態で投入すると、歩留まりが10%位で低い。添加剤は低密度のため、塊は溶湯の表面に浮かび上がって酸化やスラグになってなくなる。その反面コア─ドワイヤーの投入は、コアードワイヤの簡便な専用供給装置(ワイヤ-フィ-ダ-)で溶湯深部にまで投入添加することが可能で、添加成分を安定的にかつ高歩留まりに添加することができる。
また、処理溶湯量の変動、設備の自動化、目標品質のコントロール幅拡大等フレキシビリティが大きい。
ワイヤーコイル荷姿
横型
コイル重さ (kg) |
パレット寸法 (width x depth, mm) |
コイル寸法 | |
---|---|---|---|
外径(mm) | 幅(mm) | ||
1000 1500 |
1200 x 1000 1200 x 1000 |
1100 1100 |
1000 1200 |
縦型
コイル重さ (kg) |
パレット寸法 (width x depth, mm) |
コイル寸法 | |
---|---|---|---|
外径(mm) | 幅(mm) | ||
1000 1500 |
1200 x 1200 1200 x 1200 |
1100 1100 |
800 1000 |
- コアードワイヤーの写真